兵庫横丁・かくれんぼ横丁
一昔前には花街としてにぎわいを見せていた神楽坂近辺。当時の面影を今も漂わせるのが、軽子坂と三年坂が交わった神楽坂3・4丁目あたりに広がるいくつもの細い路地、いわゆる横丁だ。石畳の箇所が残るいくつもの横丁をそぞろ歩けば、粋な江戸情緒の名残をあちこちでしのぶことができる。
中世期に武器庫(兵庫)があったことからその名がついた「兵庫横丁」には、かつて作家たちが執筆のためにこもったという旅館「和可菜」があり、建ち並ぶ店からは、そこはかとない格の高さがうかがえる。
同じくしっとりとした雰囲気の「かくれんぼ横丁」は、迷路に迷い込んでしまったかのように曲がりくねった道が散策の楽しさを盛り上げる小道。場所によって道幅の異なる横丁には、黒塀の料亭をはじめとする名店が並び、眺めるだけでも襟を正したくなるような厳粛な雰囲気を味わえる。
兵庫横丁・かくれんぼ横丁
所在地:東京都新宿区神楽坂3、4
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- 記事更新 2023年9月