エリア概要コラム

つくばエクスプレス開通で利便性が高まった流山市

流山市は千葉県の北西部、江戸川を挟んで埼玉県と接する場所に広がる。2005(平成17)年のつくばエクスプレス開通により、東京都心方面へのアクセス性が大幅に向上し、ベッドタウンとして発展を遂げた。江戸時代の流山は、江戸川の舟運の拠点として栄えた。舟運で運ばれる米を使ったみりんの生産も地場産業として盛んに行われるようになる。経済的にも発展した流山は小林一茶が寄寓するなど、豊かな文化が花開いたという。

流山キッコーマン
流山キッコーマン

また、江戸末期には新撰組が駐留し、近藤勇が捕えられることになった「終焉の地」としても知られている。大正時代に流山軽便鉄道(現・流鉄流山線)が開業すると舟運は衰退したものの、みりんは現在も流山の特産物として生産が続けられている。

近年はベッドタウンとして開発が進み、特につくばエクスプレス開通後は「南流山」駅や「流山おおたかの森」駅周辺が流山の新たな拠点として発展している。

南流山駅
南流山駅

流山は交通アクセスの利便性が大きな魅力だ。例えば、「南流山」駅からはJR武蔵野線とつくばエクスプレスの2路線を利用できる。「南流山」駅にはつくばエクスプレスの各駅停車のほか、快速、通勤快速、区間快速とすべての電車が停車、利用できる本数が多いのもうれしい。

つくばエクスプレスの快速で「南流山」駅の次の駅となる「北千住」駅では東京メトロ千代田線、東京メトロ日比谷線など多くの路線に乗り換えでき、都心方面にもスムーズにアクセスできる。JR武蔵野線は「新松戸」駅でJR常磐線、「東松戸」駅で北総鉄道と京成成田スカイアクセス線、「南越谷」駅で東武スカイツリーライン、「南浦和」駅でJR京浜東北線など接続路線が多いことも特徴だ。

流山おおたかの森駅
流山おおたかの森駅

「流山おおたかの森」駅からはつくばエクスプレスと東武アーバンパークラインの2路線が利用できる。「流山おおたかの森」駅にもつくばエクスプレスのすべての電車が停車する。東武アーバンパークラインに乗れば、千葉県でも有数のショッピングタウンとしてにぎわう「柏」駅周辺にも5分でアクセスできる。

流山おおたかの森S・C
流山おおたかの森S・C

さらに、流山は買い物の楽しみも多い。「流山おおたかの森」駅前には多彩なショップが集まる大規模ショッピング施設「流山おおたかの森S・C」をはじめ、「ライフガーデン流山おおたかの森」や「TXグランドアベニューおおたかの森」などショッピング施設が集まり、ショッピングタウンとしてもにぎわう。特に「流山おおたかの森S・C」では、2013(平成25)年には「NAGAREYAMA おおたかの森GARDENS ハナミズキテラス」、2014(平成26)年には「流山おおたかの森S・C ANNEX」と拡張が続き、さらに買い物の魅力が増している。

IKEA 新三郷
IKEA 新三郷

「南流山」駅からJR武蔵野線を利用し2駅目の「新三郷」駅前にも「ららぽーと新三郷」や「IKEA 新三郷」など大規模ショッピング施設が集まり、休日の買い物などに利用できる。

流山は自然に親しめるスポットも多い。エリアの西側を流れる江戸川沿いにはサイクリングロードが整備されており、サイクリングや散策、ジョギングなどを楽しめる。河川敷にスポーツ施設が整備されている場所もあり、開放的な風景を眺めながらのスポーツも心地良いだろう。

市野谷の森
市野谷の森

「流山おおたかの森」駅近くにはオオタカが生息する「市野谷の森」が広がる。「市野谷の森」は日本初の都市保全林「千葉県立市野谷の森公園」として整備されることになっており、2022(令和4)年には一部区域が供用を開始した。

長い歴史を持ち、近年の開発によって暮らしの利便性も手に入れた流山。ここでは充実した日々を満喫できるだろう。

つくばエクスプレス開通で利便性が高まった流山市
所在地:千葉県流山市 

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  • 記事更新 2023年10月

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