静岡県最大の都市、浜松の暮らしは魅力がいっぱい

メイワン
メイワン

静岡県浜松市は静岡県最大の人口を誇り、2007(平成19)年には政令指定都市へ移行した。浜松市の中心となる「浜松」駅の周辺には「遠鉄百貨店」や「ザザシティ浜松」などのショッピング施設が集まり静岡県内有数のショッピングタウンとして栄えているほか、近年は大規模ホールを備える「アクトシティ浜松」など文化施設の誕生により文化の香りも漂う成熟した街になった。

浜松城公園
浜松城公園

今の浜松市には、戦国時代に「浜松城」が築かれ、城下町として発展した。この「浜松城」は徳川家康が天下統一前に17年間居城としていたほか、歴代城主が江戸幕府の要職に登用されたケースが多かったことから「出世城」とも呼ばれている。また、江戸時代に東海道が整備されると「浜松城」近くに「浜松宿」が置かれ、宿場町としての機能を併せ持つようになった。

明治維新後も、現在の浜松市内に「浜松県庁」、「浜名郡役所」が置かれ、周辺地域の中心地としてさらに成長。1888(明治21)年には官設鉄道(現・東海道本線)が開通し、「浜松」駅が開業している。この「浜松」駅は城下町に隣接する場所に置かれたため、江戸時代からの中心部がそのまま駅前の繁華街として発展した。

江戸時代から浜松では綿織物の生産が盛んで、その後、「帝国製帽(現・テイボー)」や「木綿中形(現・日本形染)」、「浜松紡績(後の東洋紡績 浜松工場)」といった繊維産業も発展している。こうした繊維産業用の自動織機の開発技術を生かし、「遠州織機(現・エンシュウ)」や「鈴木式織機(現・スズキ)」など日本を代表する機械・輸送機器メーカーが誕生したことも浜松の特徴だ。輸送機器のなかでもとくに二輪車産業は盛んで、「スズキ」や「ヤマハ発動機」、「本田技研工業」も浜松市で誕生し、現在も生産拠点を浜松市内に構えている。

浜松の機械産業の技術は江戸時代から続く木材加工の技術と組み合わさり、「日本楽器製造(現・ヤマハ)」や「河合楽器製作所」など楽器産業も生み出した。楽器産業の集積により、浜松市は「音楽の都」と呼ばれるほどの音楽文化が醸成されている。現在も「浜松国際ピアノコンクール」や「浜松吹奏楽大会」といった著名なイベントをはじめ、気軽に楽しめる「プロムナードコンサート」や「ハママツ・ジャズ・ウィーク」など多彩な音楽イベントが開かれているのも浜松ならではの特徴といえよう。

アクトシティ浜松
アクトシティ浜松

浜松市内には「浜松市アクトシティ音楽院」や民間の音楽教室も充実しているほか、浜松市に暮らす子どもたちは「浜松まつり」の「ラッパ隊」としてラッパを演奏するなど子どものころから音楽に親しんでいるため、浜松市出身のプロの音楽家も多いという。

浜松まつり
浜松まつり

「浜松まつり」は、江戸時代に行われていたという端午の節句を祝う凧揚げの風習をもとに、明治初期に職人町の各町の消防組によって凧合戦を行うようになったことが起源とされる浜松市最大のイベントだ。夜には「御殿屋台」の引き回しも行われ多くの人で賑わう。

浜松駅
浜松駅

浜松市を暮らしの場として考えると、交通アクセスの利便性は大きな魅力だ。「浜松」駅にはJR東海道新幹線とJR東海道線が発着し、「東京」駅や「名古屋」駅、「新大阪」駅方面へのアクセスもよい。浜松市内の移動には「新浜松」駅から「西鹿島」駅を結ぶ遠州鉄道線と「浜松」駅前のバスターミナルから出るバスが便利だ。遠州鉄道線と浜松市内のバスの多くを運行する遠州鉄道は、1908(明治41)年設立という歴史を持ち、とくに遠州鉄道線は赤い電車が走ることから通称「赤電(あかでん)」とも呼ばれ親しまれている。

ザザシティ浜松
ザザシティ浜松

「浜松」駅周辺は買い物も便利だ。「ザザシティ浜松」内には食品スーパーマーケット「カネスエ」があるほか、「遠鉄百貨店」にはデパ地下の食料品売り場が充実。「明治屋浜松ストアー」や「成城石井 浜松メイワン店」、「ビオ・あつみ エピスリー浜松」など高級スーパーマーケットも多く、こだわりの食材を入手しやすいこともうれしい。

遠鉄百貨店
遠鉄百貨店

ファミリーで楽しめる「イオンモール浜松市野」や高級ブランドを多く扱う「遠鉄百貨店」、老舗の店も多い商店街「モール街」と多彩なショッピング施設を使い分けることができるのも魅力だろう。

うなぎ料理 あつみ
うなぎ料理 あつみ

浜松市はグルメの楽しみも多い。浜名湖では古くからうなぎの養殖が行われ、浜松市内では多数のうなぎ料理店が味を競っている。また、遠州灘で採れる新鮮な魚介類を味わえることも浜松ならではの楽しみだ。近年は浜松餃子がご当地グルメとして注目されるなど、新たな味覚も増えた。

静岡県最大の都市として、ショッピング施設や文化施設に恵まれた浜松市。この街では便利で快適な暮らしを実現できるだろう。

  • ※最新の情報は、施設の公式情報をご確認ください。
  • 記事更新 2023年10月

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